Some Photographs and Caption about Cervelo S3 2014/2015 Frame Set.
国内代理店である東商会の、円安による値上げ予告の迫った1月末に注文・到着した、Cervelo S3 2014/15モデル。 これから年度末・明けに向けての仕事量増加と、他のパーツ調達の絡みも有る為、しばらくこのまま放置であるが、バラバラな内に調べておける部分は調べて、自分の為のメモと公開に。 付いてるタグを見ると2014/12/02の表記が有ることから、出荷、あるいは検品されてから届くまでに約二ヶ月ぐらいか。完成車ではなく、フレームセット単体で購入。 サイズは51。
Soloistから受け継がれるSシリーズのフレーム形状において遠目から目立つのは、やはり何と言っても上下方向に広く、太く大きく見えるダウンチューブだが、現行S3において対照的なのが、同社Rシリーズからの流れを組んだシートステイの細さで、これにより、一般的に乗り心地がよろしくないと言われがちなエアロロードの快適性を向上させているというのはメーカーのお言葉。 また、件のダウンチューブについても、ヘッドチューブに近い側は翼面形だが、BB側に向かうに従い、後端側をバッサリ切り落としたカムテール形状風にモーフィングしており、横からの印象よりも遥かに複雑な形をしている。 このOval~Kamm-Tailへの変化の流れはシートチューブでも同様になっていて、チューブ形状が前後に長い分、後輪とクロスオーバーする※1部分をカットアウトした造形と相まって「ジ・エアロ」な雰囲気※2を醸し出している。
カタログの写真だけだと、真横からのビジュアルの印象がそれなりに強いので、平面的な構成に思いがちだが、実物をよく見るとかなり複雑な形状であることに改めて気付かされる。 これは、最近のロードバイク全般に言えることではあるけれど。 なお、左チェーンステイに巻き付いているのは、チェーンプロテクト用のオマケシール。
※1 リアセンターが短いからカットというわけでもなく、全サイズ共通で405mm
※2 乗り手のエンジンが大したこと無いので、尚更雰囲気が重要……。
間近で見ると存在感の強い部分としてもうひとつ挙げられるのが、このBB周り。 Cerveloオリジナル規格であるBBRightのロゴも誇らしく、46mmという巨大な大穴に、横寸法が79mmでしかも非対称、加えて周辺造形がかなり大振りになっている為、BSA/ITAのBBと比べると改めて変態っぷりがにじみ出ている。 また、BBを圧入する部分はカーボンによって管状になっている。 なお、このBB周りの話や画像は別途記事で取り上げる。
シートチューブにはUCI承認済みフレームであることを示すラベルが貼られており、そのコードはCERV-FM90-RD(メーカーコード(CerveloはCERV)-型式コード-用途コード(Cerveloの場合ロードはRD))とあるが、Cervelo製フレームの内、UCI承認されているフレームに付いている型式コードの多くが市販されている型式名そのままであるのに対して、先代S5はFM70、このS3はFM90になっており、内部呼称あるいは開発コードネームでは無いかと思われ興味深い。 とは言え、2014年春のクラシックレースで度々見られたが市販化されそうにないR3 MUDはR3M、S5の2015モデルはS515だったりして、実はあんまり深くはないかも。 このUCI承認コードについては、別記事でも触れているので興味があれば。
さて、肝心の重量は如何に……1082gであった。 東商会の商品情報Webサイトを見ていると、同サイズのフレーム単体で約1050gの表記が有ることから、まぁこんなものかという感じ。 以下参考URL。
http://www.eastwood.co.jp/lineup/cervelo/new_s3.html
なお、この計測重量には、前後ディレイラーハンガー・マウント類やリアブレーキケーブル内装用のグロメット2つ、ボトルケージの固定ボルト4本と、ダウンチューブ下にあるDi2/EPS等で使用する外部バッテリマウント用ボルト2本込みの重量を含んだもの。
追記:フレームセットとは別に注文した予備のディレイラーハンガー。 注文から約一月半で到着。 自身の購入代金は消費税込み2700円。 国内価格の値上げ予告期日前に注文したので、2015年2月以降の注文だと価格変動の可能性があると思われ、参考価格で。 ハンガーとボルト2つ分の合計重量は約8g。
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